ふっかつのじゅもんを知らないゆとり世代な僕

ふっかつのじゅもん」とは、ファミコン版のドラクエ1と2で採用されていたシステムです。「ふっかつのじゅもん」と呼ばれる文字列を入力することで、どこまで進んだのか、レベルやステータス、持ち物などをロードしていました。解像度の低い時代で、「ば」と「ぱ」を見間違えるなどのミスが出やすく、「ふっかつのじゅもん」を入力しても「じゅもんがちがいます!」と言われ、泣く泣く前々回の続きからプレイするという現象が起きていました。

 

僕が初めて触れたドラクエドラクエ3で(初めて触れたRPGでもあります)、ドラクエ3以降は「ぼうけんのしょ」システムが採用されています。王様に話しかけることでプレイの進捗をセーブすることができたのです。稀に「ぼうけんのしょ」が消えてしまうことはありましたが、「ふっかつのじゅもん」よりは事故が起きにくい良いシステムです。

 

僕がファミコンを手に入れたのは小学校に入学したとき、1988年4月です。そして、小学3年生のときにドラクエ3をJRの駅近くのゲーム屋さんで中古で買いました。確か3000円だったと思います。当時向かいに住んでいた友達兄弟もプレイしていたので、あまりつまずかずにクリアできました。

 

ドラクエ3のいいところは山ほどありますが、2つだけ特に好きなところを書きたいと思います。1つめは賢者という職業です。実は職業制が導入されたのはドラクエ3からだったのですが、キャラクターを作る際に決める職業には、戦士、武闘家、僧侶、魔法使い、商人、遊び人の6つがあり、それぞれに特性があります。戦士は最大HPが高くて装備品が豊富だとか、魔法使いは攻撃呪文や補助呪文を使うことができるとか、です。そして、初めからはなれない職業として賢者というのがあります。賢者は勇者だけが使える呪文以外の呪文をすべて習得でき、かつ、生身の戦闘能力もそこそこあるというオールラウンダーな職業です。また、賢者というだけあって頭がいいイメージを抱きます。このオールラウンダーなところと頭がいいイメージがとても気に入りました。少年時代に投げるだけでなく打率もピッチャーとしては結構良かった桑田投手が好きだったり、NBAを見始めたときにジョーダンよりもピッペンが好きになったりとオールラウンダー好きなところがあります。また、横山光輝の「三国志」では諸葛亮孔明が一番好きで、頭がいい人が好きなところがあります。そんな僕には賢者は輝いて見えました。因みに「ダイの大冒険」では断然ポップ推しです。

 

もう1つはラスボスの大魔王・ゾーマです。幾多の困難を乗り越えて、ついに辿り着いたラスボスのゾーマはまず戦闘時の音楽が最高です。「勇者の挑戦」という曲なんですが、めちゃくちゃかっこいいです!今までのゲーム音楽の中で一番好きです。しかも、それまでの戦闘ではずっと同じ曲だったのにラスボスだけ違う曲なんです。初めてRPGに触れたので曲が違うということだけでも印象的でした。さらにゾーマは見た目もかっこいいんです。正に大魔王という感じで、色味も好きです。


ドラクエ3動画 魔法使い3人で闇ゾーマ戦!

ステータスの一部を隠してしまうというのも衝撃的でした。

 

ドラクエ3のパーティーは最大4人までなのですが、僕はいつも武闘家、勇者、僧侶、魔法使いで始めて、魔法使いを賢者に転職させていました。初めてのRPGドラクエ3で本当に良かったです。