橋本麻里さんの図書館

NHK「趣味どきっ!・本の道しるべ」という番組の橋本麻里さんの回を見ました。橋本麻里さんは日本美術をメインに活動されているライター・エディターです。番組では橋本麻里さんとゲーム作家・文筆家の山本貴光さんが暮らしているお宅が紹介されていました。そこは5万冊もの本を収蔵できる図書館のようなお家でした。

 

至る所に本棚があって(台所にもあります)、階段の壁が本棚になっているところも。それらの本棚は既に埋まっていて正に図書館のようです。いえ、人が住む家ということから図書館よりも「本がたくさんある」という感じがします。閲覧室という部屋もあって、大きな机で図鑑などを同時に何冊か広げられます。本を所蔵して本を読む・活用することを前提として建てられたお家です。本が好きな僕にとっては夢のようなお家で羨望の目で見ていました。本棚欲しいなぁと狭い自分の部屋を眺めました。この図書館のようなお家には毎月100冊以上のペースでさらに本が増えていくそうです。

 

「何万冊もの本って全部読んではるのかな」と思っていると、「全部読めるわけないじゃないですか(笑)」とおっしゃってました。必要になったときに読むための本を集めてるそうです。同居人の山本さんは「気になったときに買っておかないと入手しそびれる」とおっしゃってました。確かに!橋本麻里さんの「必要かどうかは『今』だけでははかれません。5年後に必要になったりときめくこともあります」という言葉にはハッとなりました。そういうことを考えて本を買ったことは無かったので。お金とスペースを割かないと5年後のことを考えて本を買って置いておくことは難しいですが、目から鱗でした。

 

本棚だらけのお家を回りながら本を紹介したり、質問に答える橋本麻里さんはとても明快で論理的な話し方をする方でした。それでいて笑顔で親しみやすさがあるチャーミングな方で、「ステキな方だなー」と思いました。番組を見て本当に良かったです。